「地頭がいい人」と聞くと、あなたはどんな人を思い浮かべるでしょうか。

頭の回転が異常に速く、次々と素晴らしいアイデアを出し、会議で論理的に人を論破する人。

そういう「一人で完璧な答えをひねり出せる人」を想像するかもしれません。

しかし、ビジネスの現場で12年働き、様々な人をマネジメントしてきた私からすると、本当に地頭が良い人は、そんな疲れる戦い方はしません。

地頭がいい人は「自分ボール」を持たない

彼らが仕事中に無意識でやっている、共通の「クセ」があります。

それは、『自分ボールを長く持たない』ということです。

真面目で責任感の強い普通の人は、仕事を任されると「ちゃんと自分一人で100点まで考えてから出そう」と抱え込みます。

しかし地頭のいい人は、絶対に一人で抱え込みません。

まだ20点くらいのラフな状態でも、すぐに「これって、こういう方向性で合ってますか?」

「ここから先、どうすればいいと思います?」と、息をするように他人にパスを投げるのです。

他人の「脳みそ」を無料でハックする

彼らは、自分の頭だけで勝負しようとしていません。

少しドライな言い方をすれば、『他人の脳みそを、無料でハックして使う天才』なのです。

自分一人で悩む時間を捨て、上司や同僚の知識・経験を引き出し、最終的に「2人で作った」という形にする。

実はこのクセには、もう一つ恐ろしいメリットがあります。

相談された相手は「自分がアドバイスをしてやった」と錯覚するため、承認欲求が満たされ、その後の仕事が圧倒的に進めやすくなるのです。

邪魔なのは「無駄なプライド」

では、なぜ普通の人はこれができないのでしょうか。

それは、「仕事ができない奴だと思われたくない」「自分一人でやらなきゃ」という『無駄なプライド』が邪魔をするからです。

地頭がいい人は、「自分が優秀に見られること」に全く興味がありません。

彼らが見ているのは、「どうすれば最短・最小のコストでこの仕事が終わるか」という一点だけです。

目的を達成するためなら、躊躇なく「分かりません、教えてください」とプライドを捨ててアホになれるのです。

地頭の良さとは「上手な省エネ戦略」

地頭の良さとは、一人で難しい顔をして考え込み、完璧な正解を出すことではありません。

自分のプライドを捨て、愛嬌よく他人の脳みそを借りてコトを進める「上手な省エネ戦略」なのです。

もし今、あなたが一人で仕事を抱え込んで苦しんでいるのなら。

自分の頭だけで戦うのはもうやめて、もっと周りの頭を賢く使ってみてください。